Q. 病理医の業務は病理診断である。では、病理医は常に顕微鏡の前に座っているか?
A. No
病理医は顕微鏡の前に座って鏡検するだけではありません。
それ以外の重要な仕事の一つが、切り出しです。
検体を肉眼的に観察し、組織診断に必要な部位を選び、鋭利な刃物等で切り出します。
Q. 病理診断は医行為である。では、切り出しは医行為か?
A. 医行為ではない。
切り出しは医行為とは見なされていません。従って、医師の独占業務ではなく、例えば臨床検査技師など医学的知識のある専門職が行うこともあります。
ところで、適切な病理診断には適切な切り出しが不可欠です。また、切り出しはやり直しが難しいことがあります。このような事情から、ある程度大きい手術検体などは、責任をもって医師自身が切り出しを行うことが多いようです。
最後に写真でも貼っておきます。
United States & Canadian Academy of Pathologyのレセプションは、日本の病理学会に比べると幾分派手です。ダンスミュージックが響くホールを、グロースティックとワイングラスを持って歩きます。日本ではなかなか得難い体験ではないでしょうか。